大学に入って2年目。

もうすぐ20歳になる俺には、かわいいかわいい彼女がいる。


「ルカ、起きて」

「んん…」

ゆっくりとまぶたを開き、何度も瞬きしながら俺を見つめる彼女。

その動作のひとつひとつが愛しくてしかたない。


「おひゃようルキ…」

「呂律まわってないよ、ルカ」

「んぅ…」

彼女は低血圧で、めっぽう朝に弱い。

「朝ごはん、は?」

「俺が作っといた」

「あぁ、ごめん…」

だから朝食を作るのはいつも俺の仕事だ。


ちなみに言っておくが、俺たちは同棲しているわけじゃない。