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「りょーちゃん」


この声は……


「莢……?」


どうして…病院にいるんじゃ……
いや、それよりも目を醒ましたのか?



「莢?どこにいるんだ?」



「りょーちゃん」


「莢!」


そこにはいつも病院で見ていた莢が立っていた。


「りょーちゃんのせいだよ」


「え?」

莢は無表情で、昔の向日葵のような笑顔はない。





「莢がこうなったのは、りょーちゃんのせい、だよ」



心臓が、凍ったような気がした。




「どうしてくれるの?」




「莢ごめん」


ごめん

ごめん


――ごめん







「許さない」




「ごめん、莢――……」





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