「ただいま〜。」


「お邪魔します……。」


あそこにずっといたら風邪をひくからという事で、なんでか坂原の家にお邪魔させてもらう事になった。



「「「お帰り〜〜っお兄!!」」」



そう言って小学生くらいの子供達が走って来た。恐らく兄弟だろう。



「おー。ただいま〜。」



坂原は兄弟達の頭をワシャワシャと撫でる。その光景に、自然と笑顔になれた。


「お兄、この人だぁれ?」



あたしに気付いた兄弟達が不思議そうな顔をした。



「お兄の彼女〜っ!?」

「彼女!彼女〜っ!」


子供達はワイワイ騒いでいる。



「ち、違ぇーって!!お前らあっち行ってろ!!」



顔を真っ赤に染めて、否定する坂原を見てると、あたしまで恥ずかしくなってくる。