「…み………なみ…。」



今までこんな事はなかった。これ程までに光を眩しいと感じた事はなかったのに。


進行が進んでる…。認めたくは無いけど…。



「………み……漣!?」


肩を捕まれてハッと我に返る。


思考に耽っていたようだ。


「………なんでも無い。もう大丈夫だから一人にして。」



ズキン………。
心臓が嫌な音を立てた。


どうして……?その音の理由は分からない。ただただ辛かった。



手すりに掴まって立ち上がる。


鞄は何処………?全く見えない。