放課後の静かな教室



校庭から部活の掛け声が聞こえるなか、

私―吉野美卯(ヨシノミウ)





親友―山本遥(ヤマモトハルカ)


は喋っていた。


今日のあの先生はどうだった…とか

あのクラスのあいつはない…とか


そんなことを話していたのに…遥の一言によって、始まってしまったんだ。



「―――美卯は誰が好きなの?」