……折角だ。家事もしなくても良いし、贄になってからの自由度が零ならば八割くらい自由になれたと言うのに。


「なっ……んで…………っ」


俺、一応呪われている身。つまりはババ様の“患者”。

少しはいたわっても良いと思う状態だ。それなのに……。


「お前の療養以外はいつもの生活と変わらない。
月花がそう言っていたじゃないか。それに……ご無沙汰じゃないか」


だからと言って襲ってくる理由にはならないし、

ご無沙汰って言ってもまだ最後にやってから数日しか経っていないじゃないか。

まさかババ様の屋敷でこいつに抱かれるとは思ってもいなかった。