先生が出て行った後も、何も話せないまま、しばらく二人で呆然としていた。


「私のせいよ…。私がちゃんと産んであげていれば…」


我慢も限界になり、友也の前で号泣してしまった。


「何がいけなかったの?もっと、気をつけてれば良かったの?」


私さえ、ちゃんとしていれば、あの子はこんな事には、ならなかったのかも知れないのに…。


「美月!美月のせいじゃないよ。お前は、ちゃんと産んだじゃないか。立派な母親だよ」


友也はそう言うと、私を抱きしめてくれた。


「ごめんね。友也。友也の赤ちゃんを、元気に産んであげられなかった…」