産婦人科は、個人病院でそれほど大きくはないものの、清潔感と充実したサービスが売りになっている。


院内は、オフホワイトの壁に赤や白のソファーが置かれ、設備も充実していた。


自分が通う様になるまでは、産婦人科に男性が来るイメージはなかったけれど、意外と旦那さんと一緒の人が多いんだよね。


助産師さんも多く、いつも優しく対応してくれるのだ。


「安藤さん」


安藤は、もちろん友也の名字。


まだ、こう呼ばれると恥ずかしい・・・。


「はい」


いつも通り、友也と二人で診察室へと入った。