僕には 無防備な
貴方の寝顔を
見ることは出来ない
遠くぼやけた
貴方の姿しか見えない

俯いて考える貴方に
僕は何が出来るだろう

悪魔に身売りした僕には
純白で純情な貴方に
何もしてやれない

月のように貴方を
照らすことは出来ず
鳥のように
貴方の傍に
飛んでいくことも出来ず
花のように貴方に微笑んで
それから一人
散っていくでしょう


貴方を汚すことは
愛することより辛いから

頬に固まった一筋の涙が
溶けずに花が咲いても
それを捧げることは許されず
本当の貴方も見ることは出来ない