アイドは『選択の石』を見上げた。


「何しに来たんだ」


俺はアイドの目的を知るために聞いた。


「約束を果たしに来ただけだ」

「少し早いんじゃないか。
まだ全員『現実世界』へ行ってない」


アイドに近づき、『選択の石』に触れた。


「この中にいるのか。
この世界の反乱分子が………」

「ああ」

「9年待った。君達を守るのは正直厳しかったよ」

「それには感謝する」


この計画が達成したのは『G』を抑え続けたアイドが居たからだ。


「もうじき、それも終わる」


アイドは目を閉じた。