渡瀬先輩が私をマネジャーの黒角さんに紹介した。


 「涼…その子は何?」


 「…小説家の卵…アイドルの話を書くらしくて…仕事場を見学させに来た」


 「はぁ??」


 黒角さんは険しい顔つきになる。


 「叔父さんの知り合いだし…邪険には出来なくて…ほら?全然…可愛くないし~
スタッフも俺の女だなんて誰も思わないって~」


 「まあ~確かに…今時のオンナの子にしては全然…地味で可愛くないけど」




 好きで変装しているんじゃあ~ないのに…その言い方は酷すぎる。