「ケンカ…したんスか」


竜二が呆れながらオレを見る。


「う、うん。まあ…」



ホント、情けね~。


こんな事で、竜二の所に来るなんてなぁ…。


と、その時、


「あ~!佑斗だ~!」


元気良くやって来たのは、竜二の息子、竜一だった。


「お~!竜一、大きくなったじゃん。お前何歳?」


「6歳!」


得意げな顔で、オレに手で“6“の字を作って見せた。