「竜二と出かけてくる。多分、遅くなるから」
「うん…分かった」
晴彦と一緒にいる由奈は、どことなく顔色が悪い。
「由奈。本当に調子悪いのか?」
「あっ、うん。でも、大丈夫。風邪みたい」
「そっか…」
やっぱり行くのを止めるか…。
いや、それはダメだ。
どうもオレは、由奈が絡むと威厳がなくなる。
本当に、ボスかよ。
「あんまり無理するなよ。晴彦、頼むな」
「はい。行ってらっしゃい。旦那」
オレは、後ろ髪引かれる思いで、家を出た。
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