そして、二週間後。

「萩原ちょっと」

久し振りに拓斗に呼び出されたあたし。

最近、メールもなかなか帰ってこないし・・・


正直心配になってた。

「お前、この前小島にメアドとか聞かれてたよな?」

「うん」

「教えた?」

「何で?」

「いいから!!教えた?」

「ううん 教えてないけど・・・」

「そう」

「うん」

「よかっ」

フラッと拓斗の体が傾く。

あたしは咄嗟に手を伸ばした。

だけど、拓斗は男の人で結局支えきれなくてあたしも尻餅をつく。

「拓斗!!」

顔をぺちぺちたたいても返事は無し。

ナースステーションに、連絡して応援を頼む。

待っている間、脈を取り瞳孔が開いているかを見る。

全部正常で安心する。

それから、男の人が何人か来てベッドに乗せて運ぶ。

暫くして、拓斗は目覚めた。

診断結果は、「貧血」。

「んっ・・・」