俺は鞄から一枚の写真を取り出した。



姉さん・・・


この仕事、本当に俺に向いてるのかな?


俺がしていることは、
友情ごっこ? お節介?

助けたいという気持ちはあるのに・・・

それだけじゃアカンのかな?
気持ちだけでは人は助けられないのかな?



俺には診療的なものが何もない、
後先考えずにただ向き合うだけ。


瑠香だって元気になっているけど、
治療的なものは何もない。


結果、瑠香の弱みをついただけ・・・


本当に俺は心療内科に向いてるのかな?



まだ学生なのにそんなことを考えていた。
向き合うことだけが助ける方法だと
信じてきた俺だから・・・