side 実桜



私たちの間に長い沈黙が続いた


でもその沈黙は何より心地いいもので、耳までもが渉の温度を感じているのだととても嬉しくなった




この時間が永遠に続けばいいのに…。



このままずっと永遠に2人で。




私は渉からゆっくり体を離し、立ち上がって渉に言った



「さあ、授業にでよ!」


渉も立ち上がり、



「ああ。」



と言って先にドアの方に向かっていった