・暁sied・
俺達は
部屋を出た後
幹部部屋へと向かった。

〈ガチャ〉

「よっ。」

「来るの遅かったね~」

「お前ら!!遅いぞ!!
俺様、待ちくたびれた~!!」

相変わらず
陸の奴ウザイ。

それに比べて
一言の臣は
やっぱり大人だな。

雷は…
まあ普通か…。

そんな事より

「今日は
お前らに
相談があるんだ。」

「「「相談?」」」

「あ~。
奏。話してくれ。」

「了解。
実はね?
今日ある女の子を
助けたんだ。」

「〈ピクッ〉女…。」

女って
言葉だけで
〈ピクッ〉と
する雷。

だが
奏は気付かないフリをして
話しを続けた。

「別に
助けた所まで
良かったんだ。
ダケド
その女の子が
まるで
人形の用に感情のない
笑顔を見せるんだ。
だから
暁が
その女の子に
何で笑うんだ?って
聞いたの。
そしたら
その女の子。何て答えた思う?」

「「何て答えたんだ?」」

「人形だからだって。
感情の無い
人形だから。って…
それを聞いて
俺達は
何故だか
女の子の
本物の笑顔が
見たいと思ったんだ。」

そう言って
俺の方を見てきた奏。


その目は
ここからは
自分で
言えって目をしてきた。

だから
俺は
さっき
奏に
話した事を
臣、陸、雷にも
話し始めた…