零side



朝、教室に入ると蓮人が呆れたような顔をしていた


「…はよ」


「…おはよ。お前昨日あんだけ言ったのにコクんないってどういうことだよ?」



蓮人はちょっとキレ気味。

こいつマジでキレると怖えんだよ…



「昨日告ろうとはしたんだ。でも…―」



昨日の事を話した。



「まぁ要するに零はその男に嫉妬したわけだな?」


「まあ…そうなる?」


「そこでコクんだよ!肩抱き寄せて、"こいつ俺のだから"とか言ってさ」



蓮人が抱き寄せる真似をしている。

しかも俺の肩で。


俺は蓮人をガバッと離した。