そんな中、あたしは1人の人に目が釘付けになった。

背が高くて
緩いパーマのかかった茶髪。

遠くからでもわかるほど、整った顔立ち。



…王子様見つけちゃった!


「…莉羽?」


ちーちゃんは、呆れたという顔をしてる


きっとあたしの心が読めてるんだ



「王子様見つけたの!」



「また?それ何回目?」


「んー10回目くらい?」



ちーちゃんは軽く溜息をついた。



「今回は本当に王子様だって〜」



「あんたいつもそう言ってるけど、大体の奴は外見だけよくて、中身が悪いってゆうパターンじゃない」