蓮人side



胡桃は俺達にとって幼なじみで、俺にとっては大切な人でもあった。


俺達は…いつも一緒にいた



「ねえ、蓮人、零!」


「ん?」


「今度、新しくできた遊園地行こ!そこのお化け屋敷超怖いんだってっ!」


「げっお前よく平気だな!」


「蓮人はビビりだなー!俺はいいよ」



…でも、いつも一緒に居たからこそ、言えなかった。

"幼なじみ"という関係を壊すことが怖くて。


一言、"好き"って言えばいいことなのに…


壊すことなんて簡単にできるのに、

幼なじみに戻ることが出来なくなるんじゃないか、って怖くてたまらなかった。