ケータイ小説 野いちご

[企]*white valentine*

2:再び雪男



次の日、蓮さんは言った通り現れた。

しかも時間帯も同じ。

休憩早めに行って良かった、と軽く胸を撫で下ろした。


「いやぁー、今日もまた寒いね!」


昨日と同じようにドアを開けた瞬間から声を上げ、体を縮めて手をすり合わせながら来店。

それでも昨日と違う部分もある。


「……ひげがない」


昨日はあった無精ひげが剃られていた。

さっぱりした顔は爽やか。

服装も黒のジャケットにシャツ、キレイめなパンツを履いて、モード系でまとめられている。

雰囲気がある。


なのに、喋りがカラッとした陽気な喋り方だから、せっかくの大人な雰囲気も消えてしまう。


……もったいないような、だからこそいいような……。


私が蓮さんを観察している間にも、蓮さんは近くにいたお客さんと天気の話を始めた。

……やっぱり人懐っこすぎる。

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