(( 手段を選ばず ))


放課後になり、バックを肩にかけて廊下へ出ようとすると



「愛美、今から空いてる?」



璃沙たちが私に話しかけてきた


後ろを振り向き、少し苦笑いして



「ゴメン。今日は…」



言いかけた時、背後から私の肩に片腕をかける大樹がいた



「俺が予約してたから、悪いな!」



大樹は璃沙たちに笑顔を向ける



「…じゃあまた明日ね!」



手を振った後、大樹と並んで教室から出た



「何、あれ…」


「さぁ〜」


「私も放課後、雄大とどこか行きたーい」



教室に残された璃沙たちが嘆いていた。



「あれ、雄大は?」


「あれ?さっきまでいたのに」