(( 受験モードまっしぐら ))



大樹は隣にいる私の顔をじっと見ていた


すると真剣な顔で話し出した



「俺さ、立慶大学に行きたいんだ」


「え…あの難関校の?」


「そう。体育教師になりたいなって思っててさ」


「すごいじゃん!大樹なら絶対大丈夫♪」


「そう?お前は夢はないの?」


「私?」



夢かぁ〜


夢なんて考えてなかったな


大樹には大きな夢がいつの間にか出来ていた




「私は…英語が役に立つ職に就きたいなとは思ってる」



私は前を向いて歩いていた


大樹は私の様子を見て笑っていた



「なんだよそれ!」