あの事件の後、連はスグにあたしを病院に搬送してくれたらしい。


そして、あたしの意識が戻る事のないまま、今日を迎え、丁度1ヶ月が経った頃と言う。



まさか、自分が1ヶ月も眠りにつくとわね…。

それに、この1ヶ月、連はあたしにずっと付いてくれてた様で…。


「今日は休んで下さい。
あたしが代わります。って言っても、

俺がここに居てぇから構うな、

っておっしゃいまして…」


眉を下げて、苦笑する矢部。

……そうだったんだ。
なんか、嬉しいかも。


「いいですね。とても美形だし、優しくて、素敵な彼氏がいて」

「へ? 今なんと…??」

聞き間違い…?!!
とっても、凄い事を言われた様な。


「いいですよ~。照れないで下さい!」

「い、いや…照れてるワケじゃ…」

その時、

「…んっ…」

軽く背伸びをし出した連。