チュン、チュン…

小鳥の囀りが響く。


「おい、起きろ」

「は~ぃ」


毛布をかぶったまま、ベットを滑り下りる。

「って奈央! 毛布も持ってくんじゃねぇ!」

「煩いわねぇ! 昨日の手柄でしょ?」


大きくため息を吐く彼。


Ogata Rei
緒方 麗。同じ高校の2年。


幼馴染みで、腐れ縁って奴。


でも、顔はピカイチ。
女子から人気で、結構モテる。


「はいはい。昨日は確かに凄かった。だけど、それとこれは別」

「え~?」

「え~?じゃねぇよ。いつもこのまま飯食って、シーツを汚すだろ!」


は、始まった…。
麗の説教が…。

反射的に耳を塞ぐ。