翌日。


私は気持ちを新たに、ルカの部屋へ向かった。


シキの用意してくれた、こちらの服を着て。

フワフワの、貴族が着そうなワンピース。


似合わないし、歩きづらいし。

絶対、あいつにバカにされる。


「ルカーーーーっ!!」


バァーン!! とドアを開けた。


時刻は朝の8時。


早起きは私の得意技。


早くルカの傍に行かないと、ルカは魔界へ行ってしまう。

そうなっては、私の仕事がはかどらない。


ルカの部屋は、まだカーテンが閉め切られていて薄暗かった。


ベッドには、ひとつの塊。

私の大声に、もぞっと寝返りを打った。