* * *
「んじゃ、ホームルームはこれで終わり。ハイ、サイナラー」
キジモンが言ったと同時にガタガタッガタッと椅子の音を響かせて、クラスメイト達が一斉に立ち上がる。
右隣に座る辻之内も同じように椅子を後ろに引こうとしたから、あたしはすかさずその左腕をガシッと掴んでやった。
「……なに?」
「今日こそは逃がさないって昼休みに宣告したでしょ?」
語気を強めて言ったら一瞬キョトンってした辻之内は、それからフワッて笑顔を浮かべた。
── トクン
「………」
って、危ない!危ないっ!
危うくそのキラキラお目々に惑わされるところだった。
「逃がさないって、どしたの?」
「だから日直でしょ? いっつも人にやらせてばかりで、今日こそはちゃんと書いてよね? 日誌」
「んじゃ、ホームルームはこれで終わり。ハイ、サイナラー」
キジモンが言ったと同時にガタガタッガタッと椅子の音を響かせて、クラスメイト達が一斉に立ち上がる。
右隣に座る辻之内も同じように椅子を後ろに引こうとしたから、あたしはすかさずその左腕をガシッと掴んでやった。
「……なに?」
「今日こそは逃がさないって昼休みに宣告したでしょ?」
語気を強めて言ったら一瞬キョトンってした辻之内は、それからフワッて笑顔を浮かべた。
── トクン
「………」
って、危ない!危ないっ!
危うくそのキラキラお目々に惑わされるところだった。
「逃がさないって、どしたの?」
「だから日直でしょ? いっつも人にやらせてばかりで、今日こそはちゃんと書いてよね? 日誌」