呆然と天井を見上げながら、作法室に居座る事1時間。


一限目終了のチャイムが鳴り響いても、動けないでいた。


――否、動きたくなかった。




ガヤガヤと廊下から声が響いて来る。


でも、今は全てが他人事。


(―――傷つけた、私が)



ぼんやりと歪む白い天井。


はらはらと落ちる涙は止まらない。


これから、どうしよう。