「きゃぁっ……」

誰なのか確認する前に、うしろから目をふさがれた。

ちょっと……なんなの、この状態!!

もがくけど、強い力で押さえつけられ、身動きが取れない。




「……このまま、ラチってい~?」

耳元で囁かれ、ゾクッとすると共に

誰なのか、ハッキリとわかった。

「とっ……当麻くん!?」

「アタリ! すげ~な、見ないでわかる?」

当麻くん、嬉しそうな声を上げ、ククッて笑ってる。

「そりゃ、わかるよ。もう、部屋帰ったら? 消灯時間……」

「消灯、消灯ってうるせぇな。さや、オレこのままだと悪さしそぉ」

悪さってなんなの?

当麻くん、私から目隠しを外したかと思うと

そのまま壁に押し付けてくる。




「……禁断症状でてきた。今日1回もキスしてねぇし?」

ニヤニヤしながら、私の頬を指でなぞる。

「こんな所でヤダっ!」

ろう下だし、誰が通るかわからない。