Kissで連載中の料理マンガです。3年前に父を亡くし、母も入院することになった早川家の長男律(りつ)が、歳の離れた弟と妹のためにはじめて台所に立つところから物語は始まります。


奇跡のイケメンしかも性格も神レベルの高校生律、その幼い弟と妹への愛情があたたかな料理となって三人の不安や不満を癒していく。そんな律を手助けする漫研の腐女子夕子、病気と闘いながらもいつも家族を気づかう母、でてくるものすべてが愛情と思いやりであたたかくくるまれた、そんな世界が広がっています。


しかも夕子が学園のプリンスである律からメールや電話をもらってドキドキしたり妄想にふけったりするシーンが本当に地味で、逆にその素朴なキュンがしっかりと伝わってきて、そういう「ちょっとした幸せ」がとってもうらやましいな、と思えたり。


ちょっとつかれてるなと思った時や、心が冷えているときに読むとぐっとあたためてくれる作品です。


幸せって何だろうって考えるとむずかしいけど、おいしい料理を大切な人といっしょに食べている時はたしかに「しあわせだな〜」って感じますね。