「はああぁ……」日本に老いぼれた声の小学生一人。母は二年前に行方不明になって。父は外国に出張で学校行事くらいにしか帰ってこない。他に家族はいなく、毎日一人で暮らす。どっちかというと、本人は、このことについてどーとも思わないらしい。父からお金が送られたりするし。使用人は何となく嫌だし。でも何かが物足りないのだ。「はああ何かレトルトカレー飽きたなあ…」主人公は料理ができるが面倒くさいので一切そんなものやらない。レトルトカレーを自分の部屋で食べながら、主人公 慧之本 ミキ 小学三年は死んだ目で思った。“ああうちなんの為に生きてるんだろう” “人生の意味ってなんだろう”“使命ってなんなのさ…” と その瞬間!

ガッシャ―――――――――ン
黒い煙がもあもあ たった           ゴホっ グヘッ
「ッッテぇ」煙が薄くなり男の子の声が聞こえて、男の子姿がみえた明るい茶茶色の髪の毛に銀のリングのピアス、黒のノースリーブと黒のぶかぶかしたズボン赤いマントをはおっている歳は14くらいだろうか。ミキはかなりビビって「なななぁんだょオマエエエエ!!!!!!」と問いかけた、「後で話す。」と男の子は答え、右手の指を左手の上でパチンとならした。すると男の子の手のひらから赤色の鮮やかなツボが生えるようにでてきた。手に乗るくらいの大きさだ。ミキはそれを恐る恐るただ見ている。すると男の子はツボのふたを開けた。

スカーーーーーーーーーッ

急にミキの目の前が真っ白になって、見えなくなった。

気がつくと白い空間をふわふわとさまよっていた。

ふと上を見上げるとぼんやりツボの口が見える。外には自分の部屋が広がっている…


「どういうことなのょ…」ミキは一人白い空間をさまよっているなか、ぽつんと言った。

「もしかして……」


急に意識が遠くなって寝むってしまった。