“お互いに冷めたって言おう。始めから気持ちなかったしな”
翔太は電話でそう言った。
笑ってた...。
“そうだね。”
あたしも笑った。





ううん...ちゃんと笑えてた?
泣いてるってきづかなかった??
ちゃんと...笑えてた_____?





≪別れたよ≫
奈々にメールを送って携帯の電源を切った。
翔太からのメールを待ってるあたしがいやだった。
来るはずないのに。
翔太の番号を指が覚えてる。
もうかけることなんてないのに。






翔太の香りがまだ残ってる。


翔太の笑顔が脳裏に焼き付いてるよ...


翔太の甘い声がまだ耳に響く...


翔太の手のぬくもりが...


翔太の全部がまだあたしの心を支配してるよ。