コンコンッ――
人来たって…!
なのに離してくれない涼真くん。
そんなあたし達がいる病室に、容赦なく入ってきた人は……
「日向……何して……」
「先生ちがっ………」
「何が違うんだよ…」
そう。先生だった。
「違うよ、先生。俺が勝手にしただけだよ。ひなは悪くない」
涼真くんはそう言ってくれるけど、笑顔で言うもんだから、説得力がない。
ケータイ小説 野いちご
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