ギーっと床が軋む音がした。 静けさが漂う中、そーっと階段を登って二階へと向かう。 「りっちゃん?いないのー?」 ここは、幼なじみの家。 ママから預かった夕飯の残りのポトフを持ってきたっていうのに。 りっちゃんの家族もいないみたいだし…。 試しにドアを開けてみたのはいいけど… 鍵すらかけていないなんて、なんて不用心なんだろ。 りっちゃんの靴があるから、家にいると思うんだけどなぁ…。