「………い…」


「………」


「…おい!!」


「…へ?」


「『へ?』じゃねぇよ!!起きろ陽人!!チャイム鳴ったぞ!!」

この章斗の声により、俺はガバッと起きた。


すぐに屋上の扉を開け、階段を下る。


まだ遠藤は来ていなかった。



奥の方から駆け寄ってくる姿が見える。


「あ!!大谷君!!次はね、英語なんだ!!」


「よしっ、じゃあ行こっか!!」


「あ、でもね、プリントは机の上にあるらしいから私でも取れるの。

だから大谷君は休んでてもいいよ?」