平日の朝6時 大抵の家では母親が起きて 朝ごはんとお弁当の用意をしているだろう キッチンからはトントントンとリズミカルな音が響き それだけでも 人の温もりを感じることができる あったかい家庭 私にはそんなの存在しない 私に待っているのは 何の音もせず静まりかえった空間… カーテンの隙間から少し光が差し込んでいるだけの悲しい部屋だ、