「お!夏川さんだ!」



「今日も可愛いなあ」



「なんで蓑島と付き合ってんの?」



「蓑島なんかやめてオレと付き合わない?」



「何ぬけがけしてんだよ?!夏川さんはみんなのアイドルだろ!!」



150センチの小さなあたしは、男の子たちにすっぽりと囲まれてしまった。



ダダダダダダダ!!!



ものすごい勢いで走ってきた185センチの彼が、あたしの前に立ちはだかる。



「オレのナツに手ぇ出さないでください!!」