「あなたのことが好きです。俺と付き合って下さい!」




「…………へ?!」











突然 呼び出された校舎の裏で生まれて初めて告白された相手は全く知らない人だった。






「あの……私あなたのことを知らないのですけど…;」








呆然としていた私の口からやっとの思いで出た言葉は(妙に丁寧な)この 一言だけだった。











―― 失礼かも知れないけど本当の事だから仕方ないよね。











すると、私の言葉に思い出したかの様に慌てた彼は







「あ、突然で驚かしちゃったよね。。
俺の名前は岩峰 翼    (イワミネ ツバサ) って言うんだ。」
















…………名前すら聞いたことがない。