「空雅くんっ!帰ろう?」

「あぁ。その前に・・・・・・今日、寄りてぇとこあるんだけどいいか?」

「うん。いいよ?」

 空雅くんが私をつれて来たところは、すごく大きな倉庫だった。

 そこには、バイクをいじっている人たちがたくさんいた。

 なんでこんなとこ来るの? 怖いよ・・・・・・。

 空雅くんは、建物のほうへ私の手をひいて歩きはじめた。

 すると、バイクをいじっている人たちが空雅くんにむかって頭を下げた。

「空雅さん、おつかれさまですっ」

「「おつかれさまですっ」」

 空雅くんは、『あぁ』と一言だけ言って、私をつれて建物の中へ入っていった。