「来島の事が好きなんだ。
だから、俺と、付き合ってくれ」



放課後の静まり帰った廊下。

さっきまで騒がしかった教室の中は藻抜けの空。

そんな教室の前で、夕陽を背中に浴びて告白されて居るのは、他人事のようだが、私、来島遊ーキジマユウー、高校2年の16歳。

秋を迎えて肌寒い廊下…―
初めての告白に震える胸…―
私はギュッと目を瞑り、俯きながら頷いた…―――。

ずっとずっと、大好きだった隣のクラスの深川基槻ーフカガワモトキー君に、告白されて、断るわけない。

告白の真実を――…
知らなければ――――――。

学園のアイドルだろうと…。