最初は通院だったおかんは
ついに入院することになった。

それほど悪いようには
見えなかったのだか
ガンは確実に進行していた。

おれは時々見舞いに行った。

なるべく姉ちゃんや妹や親父と
時間がかぶらないよう。

病室は個室だった。
なんだかおかんが少し
小さく見えた。