「花、俺購買行くけど…」

「い、いいっ!!いらないっ!!」

「あそ?ならちょっと行ってくるわ」

「…ごゆっくりっ!!」





購買に行く、と。

立ち上がった黒沢がその場からいなくなったのを確認すると。

私は大きく息を吐き出した。





それはいつもと変わらないはずの昼休み。

でも。

代わり映えのしないのは4人だけで。

私は、どこからどう見ても挙動不審な人間だった。





そんな私を見ていたのは。





「…花」





…はい、なんでしょうか…?





背筋が無意識に“ピン”と張って。

思わず敬語を使ってしまいそうになる。

そんな威圧感を放つ里佳が私を見据える。

そして。

威圧感たっぷりのまま言葉を発した。