「…なんで隣にいるのよ…」

「俺、出席番号7番ですから」







あの後。

また2人で一勝負した。

そして私は、また負けた。

勝った黒沢からの“ペナルティー”は。





“つきあい始めた経緯は他言無用”





…要するに“ペナルティーでつきあってる”っていうのは内緒ってこと。

里佳やいっち、かけチャンにも内緒。





でもさー。

経緯を内緒にしてたら。

どっちかが告ったことにならない?

それって。

ペナルティーじゃなくてただの恋愛になっちゃうじゃん!!





…なんて心配をしていたら。





「へぇー…。花は俺と“恋愛”してくれるんだ?…ならご期待に添えるように頑張るかぁ」





唇の端を意味ありげに持ち上げて。

薄ら笑いを浮かべる黒沢がいた。




黒沢の言葉は。

なんとも意味不明な言葉なんだけど。

なんだか背筋がゾッとした。