ケータイ小説 野いちご

恋人ごっこ

love song
ふたり

「ネネ=歌が好き」


いつの間にか生まれたこの公式。

誰かしら、こんなデマを口にしたのは。

私がいつ、歌が好きだって言った?
確かに、大学の通学に音楽を聴くけれど、みんなだって一緒でしょ。
ひと気のない住宅街の夜道で歌うのは、なかなかカラオケに行けないから。
声が綺麗っていうのは、ただの偶然。生まれつき。
サークルのバンドを抜けた、好きってわけじゃないって証拠だわ。

私は歌が飛びぬけて好きなわけじゃないの。

私が飛びぬけて好きなのは、コイツ。

いつも私の隣にいるコイツなの。




コイツの名前は清瀬翔。

私の、相方。


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