4月8日。高校の入学式だ。あたしは入学式早々寝坊してしまった。
朝ご飯を食べず急いで家を後にした。
なれない制服に戸惑いながら電車に乗り込んだ。
すると後ろから声がした。
振り替えるとそこには同じ中学だった健がいた。
中学とまったく変わらないその寝癖の付いた彼の髪を見ながらあたしはなんかホッとした。
「よっ!」
と彼が話しかけて来た。
「おはよう」
「そのさえない顔やめろよ」
「何それ自分だってその寝癖どうにかしなさいよ。」
そう言って電車を出た。
あたしは、早足で学校に向かった。
なんとか入学式には間に合った。
教室に入ると紗織が駆け寄って来た。
「おはよう、また同じクラスだね」
と喋りかけてくれた。
あたしは正直ホッとした。
あたしは正直すこし不安があった。
違う学校の人もいるのでやっていけるか不安だったが紗織と一緒のクラスになったから不安な気持ちが無くなった。
席について机の上に鞄を置き席に着いた。
何気なく教室を眺めていたら突然健が教室に入って来た。
あたしはビックリして紗織に話しかけて。
「ねぇ健も一緒のクラスだった?」
「そうだよ」
頭が真っ白になった。
健とは中学でも3年間ずっと一緒のクラスメイトだった。