りょうとは毎日うまくいっている。

今日もデート。


「遅れてごめ~ん!!」

やばい~、遅刻しちゃったよぉ。

最悪。


「おせぇーよ。」

りょうは座り込みつぶやく。


「ごめんなさい。」


「ん!」

りょうが手を差し出す。


にぎりかえすあや。


ささいな喧嘩はよくあること。


「ほんっとにそそっかしいんだよなぁ。」

りょうが手を握る力を強める。

ぎゅっ。


あやも強める。


「今日、どこ行く?」

「りょうが決めてぇ!!」


「じゃあ、ゲーセン?」

「ぇ? ゲーセン? 笑」

「え? ダメ?」

りょうがこんなゲーム好きだとは・・・。

男の子だもんね。
って、ゲーセンぐらい普通か。カップルには・・・。

やっぱ、恋愛経験少ないなぁ。

「ぉい~、聞こえてんのかぁ?」

はっ!

「ごめん。ボーッとしてた。」

「ちゃんとしろよなぁ?」

頭をポンッと叩く。

「で・・・ゲーセン・・・ダメか?」

え? まだ言ってたの?

「いいよ。」

いいに決まってんじゃん。


そして、二人はまた歩きだした。