ケータイ小説 野いちご

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【完】龍 火 ―リュウビ Ⅱ―

―Chapter 2―
彼女






「これ、あたしがお風呂上がりに食べるはずだったプリンです」

「…食べていいの??」

「ひとつ言っときます。滅多に買えない高級プリンです」

「ははっ!!!ありがたく頂きます。」



そして刹那さんは笑った。

家に帰ったら神楽に連絡する約束なのは刹那さんも知っているけど、連絡しないのかとは聞いて来なかった。



「あ、コレ美味いじゃん」

「カラメルソースまで辿り着いてないじゃないですかっ!!!」

「あははっ。食べたいですって顔に書いてる。…ほら、どうぞ??」

「…あ…いや、いいです…」

「何で??大好物でしょ??」

「た…食べちゃって下さい…」



そして間接キスを意識してしまったあたしの顔が赤いことに、彼は間違いなく気付いていた。



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