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【完】龍 火 ―リュウビ Ⅱ―

―Chapter 1―
理由






それから直ぐに庵さんが来た。

本当にそれから直ぐに、…良くない言い方をすればタイミング悪く。



「菜月やったか??…龍火におる時より表情が柔らかいんやなぁ。えぇことやんけ」

「あたしが朱雀の女だと知ってたんですか??」

「知らんかったら普通に驚くやん。…あ、俺のやっとることはヒバリと変わらへんで」

「……つまり」

「四神連合が龍火の味方っちゅーことがまずありえへんねん。…ナギサは蓮と知り合いやったみたいやし、それは別にえぇけど。


―――龍火を好きな四神メンバーはナギサしかおらん。他は逆で…大嫌いや。早よ潰せるもんなら潰したいしな」



庵さんのアンティークローズの髪が

風は吹いていないのに、揺れた気がした。



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