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【完】龍 火 ―リュウビ Ⅱ―

―Chapter 1―
存在




『…もしもし』

『菜月??今から久しぶりに家行っても良いか』

『神楽…。どしたの、急に…』

『お前が泣いてるかと思って。…抱きしめるのは俺の役目だろ??』

『…大丈夫だよ、来なくても』

『じゃあ行きたいから行く。…お前を放し飼いに出来なくなってきた』

『は…放し飼い…??』

『とにかく行くから待ってろ』



帰路は学校へ行く時の倍の憂鬱さがあった。


自分から手を離したのに。
自分から龍火と関わらないと決めたのに。
自分から…朱雀に戻ると決めたのに。



「…どうして……こうなっちゃったのかな…っ」



どうしてあたしは泣いているんだろう。



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