「あたしと大ちゃんが出会ったキッカケがこのレストランにあって、大ちゃんがあたしに一目惚れした理由がこのオムライスにあるって、凄くないっ?」

このレストランに来た2年前、初めて大ちゃんに会った。

そして、大ちゃんが初めて作ったオムライスをあたしが食べたんだよね。


「それってすげぇよな…」

大ちゃんが微笑みながら、ポツリと呟いた。

2年前のキッカケが、今こうして結婚に繋がってるんだもん。


あたしはこの出会いは、きっと運命だったんだ、って思ってる。

話を聞いただけの人なら

"ただの偶然だ"

そう言うかもしれない。

「ねっ、凄いよね!」

当の本人だって、2年前に一目惚れした相手と結婚するなんて、考えてなかったんだから。

それに、3人はあたしが通ってる学校だってことを知らずに転校してきたんだ。

これこそ"運命"ってやつじゃない?